ソレデモアナタハ復縁シマスカ?

十六夜衣舞先生コラム(2020年6月)

十六夜 衣舞先生(イラスト)
十六夜 衣舞先生

ごきげんよう、衣舞です。

以前にも増して復縁のご相談が多くなりました。コロナ問題もあり、人恋しさも増大しているのかもしれません。
しかし、なぜ新しい恋でなく、「復縁」なのでしょうか?

理論的には、新しい恋をする方が簡単

「復縁」とは文字通りふたたび縁をつなぐことですが、実はけっこうハードルが高いものなのです。

意外と思われますか?
この人はどんな人かわかっているから対策に問題はない?

いやいや、そんな単純な問題ではないのです。
むしろ過去に何があって、何が原因で別れたかなど新しい相手にいちいち話す必要ありませんし、その人に過去の経験を踏まえて接すればとり急ぎ大きな問題にはなりません。
出会いや別れを経験し、経験値があがっているわけですから、新しい相手が出てきても対応は可能なはずなのです。
しかしなぜそうしようとせず、過去の相手の呪縛を捨て去ることができないのでしょうか?

原因)その1:プラスマイナスした結果

人間は出会いより別れの方によりエネルギーを使うといいます。
自然消滅してしまった方は別にして、大きなエネルギーのぶつかり合いがそこにはありました。
それだけ大きなエネルギーがぶつかってきたら、普通無傷ではいられませんよね。
人によっては瀕死の重傷レベルでしょう。

しかしそれほどのつらさ・悲しさで傷つこうとも、お相手を捨て去ることができないのは、その一瞬のマイナス部分より、これまでお相手と紡いできた楽しい思い出というプラス部分がまさっているからです。
つらい部分が多いマイナス優位の状態であれば、恋愛はしばらくいいやという気持ちになったり、すんなり別れに同意し新たな方向へ向かったりというパターンもあり得ます。

原因)その2:完全にお相手にとらわれている

お互いにこの人とやっていこうと心に決めていたら、普通別れにはいたりませんよね。
またお互いにこの人とは無理だと思っていたら、すんなり別れる方向に向かえるはずです。
復縁うんぬんという話になるのは、片方は別れたいのに片方は別れたくないという場合です。
つまり温度差がある状態。

ある程度関係性が落ち着いてくると、お互い素の部分が出てきます。
それまでは相手に選んでもらうためにいい人(たとえばマメな人、ものわかりのいい人など)を演じている部分が少なからずあったかもしれません。
ですが時間がたってくると本音が露呈してきます。
その人間くささもいいね、と思える場合はいいのですが、もともとよりレベルダウンする(たとえば連絡の頻度が減った、会う回数が減ったなど)と、人はその落差に違和感を感じがちです。
そしてよかった頃のお相手のことを考え始めます。
あの時はああだった、こうだった、からスタートし、あの時自分は愛されていた、連絡ないから他に相手がいるんじゃないか、などなど。
そして頭の中はお相手のことでいっぱいになります。
あの時ああ言ったらよかったんじゃないか、こんなことをしたら相手が豹変した、あれがいけなかったのかなど、あれこれ原因・経過・結果・理由を結びつけようとしていませんか?

ストップ!!

今頭の中は完全にお相手にとらわれている状態。
タロットカードでいえば悪魔のカードですね。
多くは悪魔の前に引き出されたイケニエたちが、逃げ出すこともせず、恍惚の表情を浮かべている絵柄ですが、要は悪魔にとらわれ、そして居心地がいいから逃げ出さないということです。
いいかえれば「執着」。
DVを受けてなお関係を続ける人もここに入ってくるでしょう。
大昔のヒット曲ではないですがやさしい悪魔をイメージした写真をご紹介します。
比較のために一般的な絵柄に近いもの(左側2枚)も入れてみました。
悪魔という名前になっていないカードもありますが、みんな同じ15番のカードです。

タロットカード_大アルカナ15番「悪魔」

原因)その3:どこかで「これしかない」と感じている

もう若くないから、この人を逃したらあとがない・・・
ようやく見つけた相手なのに、今別れたら次はいつ出てくるのかわからない・・・
どうしても子供が欲しいから、今この人と結婚したい・・・

どこかにこんな感情をお持ちではないでしょうか?
昨今は年上女性ブームで女性が2桁以上年上というケースも珍しくなくなりました。
20下の男性と交際しているお客さまもいるほどです。
なので年齢は関係ありません。
SNSの台頭で出会いのチャンスも以前より格段にアップしています。
なので出会うチャンスもその気になれば作れますし、結婚したいなら結婚相談所など結婚にポイントを絞りプロにまかせることも可能なはずで、すべて「思い込み」でしかありません。
まるで呪いの鎧を身にまとっているかのようです。
自らに制限を課してしまうより、制限を取り払って自由にはばたくことをオススメします。

それでも復縁をあきらめきれないみなさまへ

先ほども申し上げましたが、別れに大きなエネルギーを使うのよりさらに復縁は大変な労力が必要になります。
そして多くの人がやみくもにあの手この手でやらなくてもいいことまでやってしまい、よけいひどいことになるケースが多発しています。

復縁をかなえるためのポイントについてお話していきます。

タブー)その1:復縁はサシで

不安だからと友人や家族に話したり、協力を要請したりしないことです。
お相手とは最初から最後までサシで勝負すること。
みなさまの関係者であれば、当然のことながらみなさまに対してひいき目で見てくれるはずです。
そして「あなたのためだから」という名目で、あれこれ言ったり動き回ったりしてくれると思われますが、大きなエネルギーを使ってまで離れようとしている相手から追っ手がくるようなもの。
めんどくさい、うっとうしいとさらに距離をとられてしまうリスクが増大してしまいます。

タブー)その2:感情的にならない

感情的になってしまうと、原因は何かと迫ってみたり、謝罪の言葉を頻繁に送ったりなど、あれこれ思いつくままにやってしまいがちです。
まずは別れの状況を受け入れ、相手に感謝すること。
そして「何もしない」ことです。
あれこれやってしまうと「別れを受け入れてくれたのはジェスチャー」「こんなにうるさいやつだったのか」とさらに評価を下げてしまいます。

復縁には時間がかかることを理解する

ちょっとしたケンカ程度であればすぐ関係も修復するでしょうが、そういうものが積もり積もってドカンといった可能性もあります。
そうなると一定の冷却期間が必要です。
お相手のその後が気になるのはわかりますが、まずは別れを受け入れ、この冷却期間の間になぜうまくいかなかったのかを冷静に考察していきましょう。
もちろんこの考察に人の手を借りてはいけません。
ご自身でターニングポイント(言葉や態度が変わった時期など)をさかのぼり、何が原因だったのかポイントごとに整理してゆくのです。
だいたい復縁可能になるまで半年から1年は見てください。
それほどの長い期間を過去のお相手に費やすなら、同時進行で新しい出会いを求めることも視野に入れやすくなりますね。
しかしご友人などに新しい出会いを求めていることに気づかれてしまうと、あの人はどうしたんだとあれこれきかれ、先のタブーその1に直結してしまいます。
くれぐれもご注意を。

それでも何かしっくりこない、どうしてもこの人でないとイヤだ、という方は個別にご相談承ります。
原因を明らかにし、下半期の運勢アップにつなげてまいりましょう。

今回のコラムを執筆した占い師

十六夜 衣舞 (いざよい いぶ) 先生

鑑定料 1分/210円
鑑定歴 11年以上
得意な占術 ルノルマンカード / ダウジング / タロットカード / ルーン / オラクルカード / ジオマンシー / リソマンシー / ビブリオマンシー / アストロダイス / パワーストーン / 宿曜占星術
得意な相談内容 恋愛全般 / 相性 / 片思い / 復縁 / 復活愛 / 複雑愛 / 出会い / 相手の浮気 / 結婚 / 不倫 / W不倫 / 離婚 / 仕事全般 / 就職 / 転職・独立 / 職場の人間関係 / 人生