
ごきげんよう、衣舞です。
今回は当方がメインで使用しております、ルノルマンカードの魅力についてお伝えいたします。
タロットにくらべ、やや知名度が低い感が否めないところではありますが、ぜひみなさまにも覚えていただきたいと存じます。
ルノルマンカードとは
カードについた名前「ルノルマン」はフランス革命からナポレオン一世の時代にかけて活躍した天才占い師マリー・アン・アデレード・ルノルマン女史からきています。
かの皇帝ナポレオンの夫人ジョセフィーヌさんもひいきにしていたといわれるほど、伝説の占い師として知られる方です(この件については自伝で語られているだけなので真偽のほどはさだかではないようですが)。
もともとはゲーム遊び、いわばすごろくのような遊びに使用されるカードだったもので、「ルノルマン」の名前は彼女が亡くなった後につけられたものなのだそう。
ルノルマン女史が発展させた!? カード系占い
この時代、タロットカードはすでに存在してはいましたが、非常に高価なシロモノだったようです。
そのためルノルマン女史はトランプの一種である「ピケ」というカードを使っていました。
女史にはサイキック的な能力があったとされ、顧客からも絶大な信頼があったと言われています。
今でいう霊感タロットのようなものでしょうか。
そんな風に女史が使用しブームになったこともあり、徐々にカード占いというものが定着しはじめます。
これに目をつけた出版社たちが、こぞって占い用のカードを作り始めたといいます。
今でこそ、書店に行けばいろいろなタロットカードやオラクルカード、ルノルマンカードが売られているわけですが、そのオオモトがどうやらここにありそうです(笑)。
そしてどうせなら有名人の名前を使った方がハクがつくよね、と思ったのかどうかは不明ですが、女史の名前がカードについた、と言われています。
確かに有名人が帯にコメントを入れている本とか、〇〇さん推薦! などというキャッチコピーがついているアイテムは少なからず売り上げに影響すると言われていますので、目のつけどころはよかったのかもしれません。
シンプルな36枚のカードで占う
通常36枚が1セットになっていて、それぞれ1~36までの番号と特定のモチーフがカードに描かれています。
54枚のバージョンもあり、区別するために前者をプチ・ルノルマン、後者をグラン・ルノルマンなどと呼んだりします。
1枚のカードに1モチーフが基本で、順番やモチーフは基本的にはどれを買ったとしてもほぼ同一。
「1 騎手」からはじまり「36 十字架」で終わります。
つまり番号と対応するモチーフは決まっているのです。
例外として11番のカードが鞭のものと箒のものとがあるようです。
ルノルマンカードになぜかトランプのマーク
時々お客さまにきかれるのですが、ルノルマンカードにはトランプのマークが描かれているものがあります。
そしてどのカードにどのトランプのマークが割り当てられているのかも決まっているようです。
ルノルマンをされている先生に以前おうかがいしてみたところ、トランプ占いの要素も含めて占うとより深く鑑定ができる、そのためにこのマークがあるんだ、とのこと。
基本的にルノルマンカードはタロットカードのように正位置・逆位置はとらないことが多いですが、正・逆をとった上でトランプ占いの要素も加えるなど、いろんなやり方で楽しむことができるのです。
さらに発展させたバージョンも
36枚ないし54枚の他、海外では72枚というバージョンもあります。
タロットカードと同じようなモチーフや、オラクルカードに出てくるようなモチーフを入れたりと、ルノルマンとしてだけではなく、多様に利用できることを目的としたもののようです。
当方が海外のサイトで発見した72枚版は、1枚引き(ワンオラクル)として利用するのに向いているという印象でした。
なぜこのモチーフを持ってきたのか? と考えてみるのも楽しいかもしれませんね。
キーになるカード選び
何を占うのかによって、このカードの束の中からキーになるカードを選び占っていきます。
1枚引きの場合以外は、まずキーカードを何にするか決めます。
たとえば金運を占う場合は「魚」であったり、お相手の気持ちを占う場合は「ハート」、結婚運を占うのであれば「指輪」、家庭について占いたい時は「家」など、状況に応じ選んでいきます。
仕事運の時はちょっと注意が必要ですね。
当方の場合事務仕事の方の時は「手紙」を選んだり、貿易関係の仕事の方は「船」、運送関係の仕事の方なら「騎手」を使ったりしています。
相性占いがやりやすい
通常は36枚1セットとなっているプチ・ルノルマンですが、38枚入りになっているものもあります。
これは「28 紳士」と「29 淑女」のカードが2枚ずつ入っているから。
もっと気が利いているものだと「13 子供」のカードも2枚入っていたりします。
これにより同性同士(友達や上司・部下との関係)や兄弟姉妹の相性がわかりやすくなっているのです。
シンプルにやるなら1枚引き
主に電話での鑑定では、お客さまの質問に対してルノルマンを1枚引きします。
これにより現在の状況や心情などをダイレクトに反映させます。
各モチーフにはそれぞれ「イメージ」や「象徴」があるわけで、ここから解釈を引っ張り出していきます。
たとえば「公園」のカードなら「みんなで楽しく」「ワイワイガヤガヤ」「いろんな人が出入りしてにぎやか」というようなイメージから結果を引き出していきます。
おもしろいのはタロットカードにあるのと同じモチーフがいくつか登場するものの、ニュアンスや象徴的に出てくる意味合いが必ずしもリンクしていないところです。
さらに発展させる3枚引き
1枚引きの内容をさらに発展させる時に利用しています。
たとえば相手に自分に対する気持ちがあるか? という問いに対し「ある」となった時に、それではいつ気持ちを伝えるのがよいのか? ということで「今月・来月・再来月」や「11月1週・2週・3週」と1枚ずつ引いて時期を占ったりもします。
他にも「5枚引き」や「9枚引き」といったさらに細かくみられるパターンもあります。
ルノルマンの醍醐味! グランタブロー
今ルノルマンを学びに来る人のほとんどが、このグランタブローを目当てにしているといわれるほど。
ルノルマンといえばグランタブローと言われるくらい、最大の魅力とも呼ぶべき占法です。
36枚のカードすべてを用いて占っていく方法なのですが、先ほどお話したような恋愛運や仕事運などもキーカードを変えながらそのまわりのカードを見ることで全部判定することができます。
金運だとするなら「魚」のまわりにどんなカードがあるのかを見ると、過去・現在・未来などで流れや動きがわかります。
ただし36枚すべてを並べるとなると、それなりのスペースが必要となるのでカードを小さめのものにするか、ある程度のスペースがとれるところでやることをおすすめします。
ルノルマンカードの選び方
パワーストーンもそうですが、まずは直感を大事にしモチーフのタッチがいいとか、わかりやすそうとか、そういった自分の感じたことをメインにカードを選びます。
36枚(ないし38枚)のカードが多いと思いますので、まずは枚数に関係なく候補をさぐってみましょう。
その上でお気に入りのカードを選んでみてくださいね。
枚数が少ないので、初心者さんもとっつきやすい
タロットのように歴史的な背景や、描かれているものを象徴的にさらに深読みする必要がなく、まるで連想ゲームのように、シンプルでわかりやすいモチーフから読み解いていく楽しみのあるルノルマンカード。
枚数が36枚と少なめなのも魅力です。
現在ルノルマン講座はお休みしていますが、また折を見てはじめていきたいと思っています。
手にしてはみたけどよくわからない、コツがつかめないという方もご安心ください。
まずはどんなものかな? とお考えの方は、鑑定の時にルノルマンメインで、とお申しつけくださいね。
今回のコラムを執筆した占い師
十六夜 衣舞 (いざよい いぶ) 先生
鑑定料 | 1分/210円 |
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鑑定歴 | 11年以上 |
得意な占術 | ルノルマンカード / ダウジング / タロットカード / ルーン / オラクルカード / ジオマンシー / リソマンシー / ビブリオマンシー / アストロダイス / パワーストーン / 宿曜占星術 |
得意な相談内容 | 恋愛全般 / 相性 / 片思い / 復縁 / 復活愛 / 複雑愛 / 出会い / 相手の浮気 / 結婚 / 不倫 / W不倫 / 離婚 / 仕事全般 / 就職 / 転職・独立 / 職場の人間関係 / 人生 |