あなたの運ややる気を根こそぎそぎ落とす「呪い」の恐怖 ~春だもん、鎧を脱いで軽やかにいこう~

十六夜衣舞先生コラム(2021年3月)

十六夜 衣舞先生(イラスト)
十六夜 衣舞先生

ごきげんよう、衣舞です。

3月から4月にかけては、卒業や入学、入社など出会いと別れが交錯する季節です。
イヤな人間関係を抱えている人にとっては、ある意味うまく変化させるチャンスでもあります。
しかしそんなチャンス期をモヤモヤ、イライラ、どうもすっきりしないという重たい気持ちをお持ちの方もいらっしゃるようです。
もしかして、今はやりの「鎧型の呪い」をお召しではないでしょうか?

この時期に急増する! 転職のお悩み

以前からある特定の時期に転職についてのお悩みが増える傾向がありました。
それがボーナス前後の時期(6月ないし7月、12月)と、この3月4月あたりです。
ボーナスをもらったら辞めよう、と考えている人や年度末でひと区切りをつけよう、と感じている方が多いことがうかがえます。
また人事異動の内示が1ヶ月前くらいに出るケースが多く、その内示の時点でイヤな人がくる、もう辞めよう、と考える方もいらっしゃるようです。
こう考えると転職の悩みの多くが「人間関係由来」である背景が浮かび上がってきますね。
しかしそれがわかっているのにどうも腰が重く行動できない、という方がいらっしゃいます。
今まで世話になったのに辞めるとは言い出しにくい、と躊躇されるケースが散見されます。

時期的に区切りがつくせい? 復縁のお悩み

出会いや別れが交錯する季節と先ほど申し上げましたが、年度末など時期的な区切りが出てくるせいもあり、以前関係があった方(恋愛関係とは限りません)がどうされているのか、を気にする方が多くなるようです。
しばらくぶりに会いたいな、レベルからまたご飯でも行きたいな、メールとかLINEとか復活しないかな、というレベルまで、いろいろなパターンの復縁のお悩みも増えてくる頃。
しかしあまりにも間があいてしまうと何をすればいいかわからない、そもそも連絡したとして返事来るのか不安、こっちのことなんて忘れてるんじゃないかな、というお気持ちをよくきくようになります。

実は多くの人がお召しになっているらしい! 鎧型の呪い

まあ呪いというとかなりネガティブなイメージをほとんどの方が持たれると思うのですが、実はいろいろきいてみるとどうも多くの方がこの呪いの被害にあっているようなのです。
しかもそれがまるで鎧を身につけているかのごとく、ご自身の心と体にズッシリとのしかかってくるというのですからたまりません。
その重みゆえなのか、柔軟にものごとをとらえることができなかったり、何となくやる気が出ない、何もしたくないとジワジワ体力、気力までも奪ってしまう大変な事態に!
春ですし、風の時代を迎えたこともありますから、重い鎧はとっとと脱ぎ捨てて軽やかにいきたいものです。

呪いの正体その1:大義名分を引っさげた主観

おそらくほとんどの方が一度は「あなたのためを思って言っているのよ」という枕詞のついたセリフを言われたことがあるでしょう。
ドラマのセリフでも「君のためなんだ」などと言って別れるシーンがあったりもします。
この「大義名分」があるせいで、言われた側は言った方を悪いイメージで見ることが難しくなってきます。
「私のために言ってくれているの? 何ていい人なんだろう」という感じに。
そしてこの「言われた内容」を忠実に守ろうとしてしまうのです。
しかしそれは本当に「あなたのため」なのでしょうか?
忠実に守ろうとした結果、ご自身が必要以上に悩んだり苦しんだりしてしまう、そしてそれについて何のフォローもないことが「ためになっている」といえるのでしょうか?
むしろ「こんなにつらく苦しい思いをさせる、この人たち(の言っていること)は何なの?」という疑問こそが重要。
あくまで大義名分をつけたその人の「主観」でしかないのです。
まあ主観を投げてくるだけならまだいいのですが、「あなたのためを思って言ってあげたのに(何でやらないの)」としつこく言ってくる「押しつけ系」だった場合、繰り返し呪いをかけられているようなものですね。
もっとひどくなると「黙って言うことをきけばいい」などと支配欲丸出しの返答があったりするそうで・・・。

呪いの正体その2:繰り返し刷り込まれた潜在意識

先ほどご説明したように、ある人がある人に対し必要以上に投げつける主観、それはこれまでその人が過去に経験したことや、今まで育てられた環境などにより生まれ出てきたものです。
ですから当然育った環境が違えば違う考えが出てきてしかるべきなのですが、同じ人とずっとつきあっていると少なからず「その人論」を知らず知らずのうちに吸い込んでしまう可能性が高くなります。
そして「ああなるほど、これってこういうものなんだな」と学習結果がひとつに決定してしまうとそれが「刷り込み」となりとりこまれていきます。
それがいずれ潜在意識となり、ご自身のどこかに座を占めるわけです。
ここぞという時に「いやいやちがう、これはこうなんだ」と潜在意識が顔を出し、とりわけ何か新しいことをしようとすると知らず知らずのうちにストップをかけてしまうことがあるのです。

究極の呪い!? 複数で同じ呪いをかけて効果倍増

よくあるのが家族内でひとりだけ意見が違い、家族と対立してしまう、というパターン。
残りの家族がいっせいに「おまえはおかしい」「どうかしている」「どうしてわからないんだ」と同じ意見でたたみかけ、力づくで抑え込まれてしまうというのです。
ここまでくると洗脳寄りになってきていますよね。
ひとりがあれこれ言ってくるのさえ面倒なのに、複数人が同じことを言って攻撃してくるとまるで某RPGで出てくる魔導士の「ふたりがけ」を見ているようです。

よくある呪い1・ムダづかいをしてはいけない

特に親御さんから「ムダづかいをしてはいけない」と言われた方が多いかと思いますが、そもそも「ムダづかい」とは何なのでしょう?
湯水のようにお金をつかうことが「ムダづかい」!?
価値観はひとそれぞれ違うわけで、高額なものに魅せられる方もいれば、プチプラなものに心ひかれる方もいます。
高いものを次々と買い替えるのがムダづかいでしょうか?
安いものをたくさんそろえて日替わりで楽しむのがムダづかいでしょうか?
あくまで当事者ではない人間が、任意の人の「あるお金の使い方」を見てムダかどうかを判断しているにすぎません。
その人からみて「ムダづかいに見える」というだけなんですね。
買っている本人が、有意義に買い物をしていれば決して「ムダ」ではないのです。
むしろ気乗りしないのに、おつきあいで買い物をしたり、みんなが行くからと興味もないセミナーに行くことこそが「ムダづかい」なのではないでしょうか。
お金の使い方は「使う人にまかせる」のが大前提です。

よくある呪い2・女性は結婚して子供を産むのが幸せ

当方は「昭和の呪い」と思っているコレですが(笑)、令和の時代を迎えてからもしばしばきかれる話です。
結婚したら「孫はまだか攻撃」で疲弊してしまう人もいるというのに・・・。
確かにかつては男性が外で働き、女性は結婚して家に入るというのが一般的だった時代が存在したわけですが、今は女性も外に出て働きますし、子育てだけが楽しみという時代でもなくなりました。
もちろん「これが一般的だった時代」を知っている人たちからすると、それなりのよさがあったのですすめたくなる気持ちもあるでしょう。
だからといって仕事がおもしろいからと結婚をしない人に「何で???」と質問ぜめにしたり、子供がいないというと「何で作らないの???」という言葉を投げつけるのはいかがなものでしょう。
この「結婚して子供を産みなさい爆弾」を投げつけられた結果、子供ができない自分を責め続け自殺に結びついた例もあるというではないですか。
あくまで人は人。
結婚するも出産するも「その人の心づもり」によるものが大きいのです。
自分は結婚がいいと思っているのに、そうでないと思う人に出会ったなら「ああそういう人も世の中にはいるんだな」と線引きをすることです。

よくある呪い3・あの人のためなら自分はどうなってもいい

昔のドラマではよくきく雰囲気のセリフではありますが、今は自分を大切にすることこそがよしとされる時代になってきました。
大昔は確かに、自らを犠牲にして人のために尽くすことが美徳とされたこともありましたね。
自分が尊敬する人に対して全財産を捧げる、自分の命と引きかえに子供を助ける・・・
確かに美しい話でありますが、本来の幸せは自分を大切にしてこそもたらされるものであるといいます。
ひょっとすると目の前の困難は、ひとつの修行のようなものとして出てきているものなのかもしれません。
しかしものの考え方やアプローチを変えるだけで、状況が変化することもあり得るのです。
簡単に己を犠牲にしようなどとどうか考えないでいただきたい。
みなさんを大切にしてくれる方は今後も出てくるかもしれませんが、ご自身はこの世にたったひとりしかいない、替えのきかない存在であるのです。
だからこそご自身をまず大切にする必要があるんですね。
あたたかく見守ったり、信頼できる医師を探して命を救う確率をあげたりすることは、決していけないことでないということです。

呪いをとくとは、いろんな「縛り」から脱却すること

考え方やアプローチを変える、あるいはつきあう人を変えるなど、さまざまな変化をとりいれながらこれまでよしと思っていたことが「案外そうでもない」ことや「むしろやらない方がいい」ことがわかった時、少しずつ呪いはとけていくのです。
鎧が少しずつほどけて身軽になっていくのを感じられるかもしれません。
要は選択肢が広がることにもつながるので、よりいきいきと日々過ごせるようになります。
ご自身をどんな時でもいたわり、大切にすることで、今までうまくいかなかったことにも変化が出てきます。
自分は何をやってもダメだと思っている人に「いやいや、人間だから失敗することもあるさ、さあうまいお茶でも飲んでくれよ」と、ちょっと高級な茶葉のものを自らすすめて飲んでみる。
そうか、人間だからこれでいいんだな、また次やれるかもしれないと前向きになることで、明るい未来へと歩んでいけるようになっていくのです。
そして前向きになったところで、今までできなかったこと、やってみたかったけどあきらめていたことなどに挑戦してみてください。
今までの考え方(=鎧型の呪い)があったら考えつかなかったことが思い浮かぶかもしれませんよ。

これは呪いだと直感したら自ら積極的に回避する

たとえ肉親や親友であっても、自分を不愉快にするような行動言動を押しつけてくる人とは、できる限り距離を置いたつきあいをしていくのがベターです。
状況により冷たいやつだと思われたり、わからずやだと言われることもあるかもしれません。
しかしみなさんひとりひとりに人生はあり、その人生劇場の主人公は自分なのです。
必要以上に演出や脚色を加えるスタッフはもはや不要であるということ。
仮に必要だとするなら、その人生劇場をより豊かで深みのあるものにするためのヒントを積極的にくれるような人材でしょう。
何かヘンだな、これってひょっとして例の呪いなのだろうか、と心配な方はご遠慮なく鑑定の時におっしゃってくださいね。

今回のコラムを執筆した占い師

十六夜 衣舞 (いざよい いぶ) 先生

鑑定料 1分/210円
鑑定歴 11年以上
得意な占術 ルノルマンカード / ダウジング / タロットカード / ルーン / オラクルカード / ジオマンシー / リソマンシー / ビブリオマンシー / アストロダイス / パワーストーン / 宿曜占星術
得意な相談内容 恋愛全般 / 相性 / 片思い / 復縁 / 復活愛 / 複雑愛 / 出会い / 相手の浮気 / 結婚 / 不倫 / W不倫 / 離婚 / 仕事全般 / 就職 / 転職・独立 / 職場の人間関係 / 人生